コース長 挨拶


 機械工学とは、世の中に役立つものを作る(小さい、形のないものを作る)、創る(新しく初めて創る)、造る(巨大なものを造る)学問です。

 扱う対象は、自動車、鉄道、航空機、船舶、工作機械やロボット、そしてカメラ、テレビ、家電製品、医療・福祉機器、農業機械、土木建設機械、また石油・ガス・化学プラント、自然エネルギーを含む多様な発電設備など、広範囲に渡ります。最近ではマイクロマシンのようなとても小さなものも対象となります。

 また、工業製品に限らず食品や医薬品などを生産するためにも機械工学は必要です。機械工学はすべての産業を支えています。このような機械システムを設計、製作、管理するのが「機械技術者(エンジニア)」です。

 本コースでは、こうした機械工学をベースにしつつ、機械工学の技術を応用し、医学に貢献する医工学についても学べることを特徴としています。5年生の卒業研究では、多くの学生が医工学に関する課題に取り組んでおり、近年は医療機器メーカー等に就職する学生も増えつつあります。

 また、本コースでは「自分で創って学ぶ授業」と実験・実習・卒業研究を重視した「ものづくり教育」を重視しており、発想を形にできる創造性豊かな機械技術者の育成をめざしています。

機械・医工学コース長 村山 和裕
※機械システムデザインコースは2021年4月に機械・医工学コースへ名称変更しました。

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どんなことを学ぶのか?


コースの特徴と目標

 機械・医工学コースは、2021年4月に機械システムデザインコースから名称変更して誕生しました。令和2年度入学生以降が名称変更の対象となり、全国の高専で唯一※2021年4月現在のコースとなります。 これまでの「機械システムデザインコース」の教育の基幹である「機械技術人材教育」をそのまま柱として、「医工学」 の関連講義を導入した新たなカリキュラム体制を構築しました。
人間社会に必要とされる機械システムを設計し、製作するための「基礎」から「応用」までを学習できるようにカリキュラムを設定し、医工学分野を中心に様々な発想を形にできる創造性豊かな機械技術者の育成を目指しています。

授業内容

 低学年(1~3年生)においては、数学・物理等の理系基幹科目が開講されます。学年が上がるに従い、専門科目が増え、講義内容も高度化します。
 高学年(4~5年生)においては、「機械・材料系」「制御系」「熱流体系」「ものづくり」を4本の柱とし、機械系基幹科目が開講されます。
 これら理系基礎科目、機械系基幹科目をベースとしつつ、医療機器や介護・福祉分野なども対象にした、ひとに優しいものづくりとして医工学の素養を習得できるカリキュラム体系を構築しています。

ものづくり教育

 低学年(1~3年生)においては、機械設計製図I~IIIおよび工作実習I~IIIを通してものづくりの基礎を習得します。 高学年(4~5年生)では低学年で培った知識と技術を基に、CAD(Computer Aided Design)やCAM(Computer Aided Manufacturing)などを用い、より実践的なものづくり教育を行い実践的な技術と高度な専門知識を身につけます。

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機械工学をベースに医学に貢献することを目指します
主な専門科目
  • 機械設計製図I~III
  • 工作実習I~III
  • 機械材料学I~II, A~B
  • 材料力学I~II, A~B
  • 情報処理I~II
  • CADI~II
  • 機械設計法I~II
  • 機械工作法I~III
  • 水力学
  • 熱力学
  • 医工学コース実験I~II
  • システムデザインコース実験I~II
  • 創造設計製図
  • 流体力学
  • 制御工学
  • 計測工学
  • 機械力学A~B
  • メカトロニクス
  • ロボット工学
  • バイオエンジニアリング概論

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