第5回 水科学と水資源に関する国際会議にて研究発表しました

平成29年8月8日~11日に第5回水科学と水資源に関する国際会議が福岡大学(福岡市)にて行われ、"Role of Water on Cyclization and Ring-opening Reaction of Alanine Dimer from Ambient to Supercritical Water"の題目にてポスター発表を行いました。

Role of Water on Cyclization and Ring-opening Reaction of Alanine Dimer from Ambient to Supercritical Water

アラニン二量体とジケトピペラジン(DKP)との間の環化反応および開環反応について、常温から亜臨界・超臨界水中での反応に対する水分子の触媒効果と集団としての水が関与する媒体効果に分割して定量化を試みた。計算には量子化学計算と分子シミュレーション、エネルギー表示の理論を用いて、活性化エネルギーの水密度依存性を算出した。計算結果より環化反応は水分子により触媒されるが、開環反応はあまり触媒効果を示さないことを明らかにした。また、媒体としての水は亜臨界状態において最大となり、環化反応を最も促進することを明らかにした。